燃え咲かれぬまま赤い華は首からボトリとその重い蕾を落とした黒く変色したそれからはひどく甘ったるい匂いがしてその中から沸くように蟻が這い出た蝿が螺旋を描きその無常な音楽を奏でた誰もその華を見ようとはしなかった誰にも知られず土に還る華よお前は…
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