空は続く

春風過ぎて
纏わりつく暑さと生臭さの夏の匂ひ

張り詰めた弓の様に木々は青々と
その身を大きく大きく広げる

下着が汗を吸いきって重くなる午後は
虫の喧騒を横目に
果汁の滴る水蜜桃を頬張る

君のような頭でっかちの人間は
プールに頭からザブリと飛び込めば良いだろう

小さなことも考えられないくらい
季節を全身に受けよう

四季が廻る廻る
クルクルと