今も昔も

私の根底には暗い森があり
そこには死の匂いや性器の匂い、血の匂い、臓物の匂いが立ち込めていて
それらは私に染み込み
拭おうとしても拭いきれない
私はそこの住人にしかなれないので、
太陽の匂いがする人とは会い居れないこと
ある時はっとさせられる
ここから立ち退きなさいと笑顔で宣告されるのだ
私の足も気がつくと焼け爛れてしまっている

私と共に居られるのは
欲望の塊のような人
欲望が結晶化されギラギラしていて
その光で私を貫いてくれるといい