ガーネット


ゴミでできた夢の島
現実にあるユートピアと
見えないユートピアの境目なのか

緑に濁った海と色とりどりの花

骨を砕いた粉が
あっという間に
海に飲み込まれ溶けていく

一匹と一人がひとつになり
浮遊するクラゲのように
ふわりゆらゆらと
ぐらぐらと

照りつける夏の終わりの日差し
魚のアーチ
かもめが唄う

涙と海の味が顔の上で混じりあい
泡の花となる
生臭い生死の臭いで肺を満たされ
船に揺られ宙に足がつかぬまま
波に押され波に引かれ
また私達は陸地を目指す

夢路より
何処までも