2014-03-16 ビブラート 詩 干からびた蜥蜴 白く粉ふくカラカラな身体に水を垂らしたら生き返りそう 取り残された心がここにはあって でも目を離した隙にそれは失われる 春の匂いを嗅いで動き出そうとする動植物の震えを感じとりながら 私は手を広げたまま落下して加速する 限られた命の時間を押しつぶし 猛々しい青