燃える色

君は随分バカなんだなぁ


逆立ちしながらそういうあなたは

重力なんて知らないように

軽々と空気を弾けさせる


分子構造を肌で感じるように

夕焼けが落ちていく様を

あなた越しに見るのさ


触れていないのに

なんだかキスされたような気になって

俯く私は緋色に頬を燃やす