lust kiss


冷たい風が熱されていき
花々は極彩色
私の余白はない

人が立ち去る時の美しさ
あなたの残した痺れが尾を引き
それに身震いする

私の身体はとても単純で愛らしい

あなたは私をそんな風に思い出すことはあるのだろうか

荒々しく迫り来る夜に
独りは苦痛で
またふらりと人を捜しに出掛けていくのだろう

愛の呪文は唱え疲れた
啼くことさえ今はもう

人を愛してはいけない

昨日愛したあなたと愛された私はもういない

さあ
またさよならからはじめましょう

これがもう最後と言いながら
何度もキスをかわしあう恋人達よ