2020-04-29 凍えたミルク 詩 貴方はずっと星の話をしていた その瞳は木星のようであった 硬くなったパンを嚙り小麦を味わう白葡萄を一粒 きっともうこんな夜は来ない 冷え切った身体を擦り寄せて肺に冷えた空気を送り生暖かな息をはく 人は少し嫌いな方が付き合いやすい 好きという感情は貪欲で全てを食らおうとする そう言った貴方は6月の雨の中消えてしまった すべてウソだったかのように