2014-01-01から1年間の記事一覧

ビブラート

干からびた蜥蜴 白く粉ふくカラカラな身体に水を垂らしたら生き返りそう 取り残された心がここにはあって でも目を離した隙にそれは失われる 春の匂いを嗅いで動き出そうとする動植物の震えを感じとりながら 私は手を広げたまま落下して加速する 限られた命…

△○□

私っていうものはすぐに他人のローラーで押し潰されてぺにょぺにょになってその人好みに自分を包みこむような形になってしまうゆっくりと自分のカタチに戻るときに私の気持ちが遅れてやってくるいつも自分のことより他人のこと心配して自分の心配を忘れてし…

ヒーリングミー

あまりに綺麗だから触らずに大切に眺めていた花は止める間もなく散る 時間にサランラップをかけたいけれどそうもできないから1番美味しいその時に頂戴しよう 過ぎて行く時間の傷と共に キズとキスが似ているのは偶然なんかじゃないよ

優しい囲い

優しい人に囲われていると悲しいときに悲しくあれないひどい人を言い訳にして悲しくありたいと思ってしまう私はひねくれや

何事もなかったように白々しく雪が溶けるまるで他人事だ当事者であったはずなのに自分の立場がなんだったのか忘れてしまうそれは故意に?私がどんなに雪を心配しようが勝手に溶けるから安心できるそのままで静かに冷たく私を凍えさせておくれ

人生という楽譜

また馬鹿みたいなことをして、しまった それを繰り返すことに何にも意味はないのだけど、ひとつの曲を完璧に奏でるまで何度も繰り返すように過ちを増やしていくのだろう

そらそうだわ

作品が人生…!

フラジャイル

白い息滲む夜 あなたは暗闇にもたれかかっているどうせ誰にも理解されないと背を向けて震えているのでしょう?どうか自分が誰より不幸だというような顔で泣かないで無理に笑わなくていいあなたの魂は暖かい深呼吸で世界と共鳴ひとりだけどひとりじゃない私の…