光の塵

世界が孵る時
卵の白身は鮮やかなターコイズに染まり
黄身はゆっくりと割れて混ざる

 

くらりくらり
くゆりくゆり

 

今日も人は道理を忘れては思い出し
気分でその視界も変わり
目まぐるしく忙しく
命の中に流されていく

 

理由なき不幸がキラキラと遠くで輝き
幸せを踏みつけながら人は生きる